Michelangelo

1475年-1564年(88歳)

ミケランジェロはイタリアルネッサンス期、彫刻、絵画、建築等の分野で比類なき芸術作品を創造した美の巨人で、西洋美術史上最高の芸術家の一人に数えられます。主な作品として、彫刻の分野ではダヴィデ、ピエタ、モーゼ、絵画の分野では聖家族(トンド・ドーニ)、システィーナ礼拝堂天井画、最後の審判、建築ではメディッチ家礼拝堂新聖具室、ラウレンツィアーナ図書館などが挙げられます。

​Rome

​ピエタ

​所蔵:サン・ピエトロ大聖堂

​1498~99年頃に制作されたミケランジェロの初期の傑作。若く美しいマリアの顔を中心に三角形を形づくるこの彫刻からは、厳粛な静寂さが伝わってきます。

ミネルヴァのキリスト(1519-21年)​

​所蔵:サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会​

ミケランジェロが、助手に仕上げさせるつもりで未完成の状態でこの彫刻をローマに送ったが、弟子が完成度を損ねてしまったため、別の像を制作すると申し出たものの、注文主は嬉々としてこの像を受け取ったといいます。本来は浅いニッチに収めるつもりで作られ、当初は裸体で注文されたものの、後世に衣が付与されています。

​モーゼ

​所蔵:サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会​

教皇ユリウス二世の墓碑の一つとして制作された彫像。墓碑の規模が当初の計画より大幅に縮小されたが、このモーゼ像は初期に作られたため他の彫刻よりひときわ大きく、長い髭と衣に見られる力強い技巧が、像を預言者に相応しい威厳に満ちた堂々たる姿に見せています。

​Firenze

​ダヴィデ(1501-1504年)

​所蔵:アカデミア美術館

​ミケランジェロの代表作。彼は他の芸術家が荒彫りをしたままレオナルド・ダ・ヴィンチでさえ活用できず30年以上放置されていた石塊を利用し、比類のない彫像を制作しました。それまでのダヴィデが戦いの後の勝利のポーズをとっていたのに対し、ミケランジェロのダヴィデは正に今から戦おうとする緊張感あふれるダヴィデを創出したのです。

バッカス(1497年)

​所蔵:バルジェッロ国立博物館​

ミケランジェロ初期の彫刻。逞しい男性の身体と丸みを帯びた女性の身体を混合したような姿が、若き酒の神の気だるい官能性を表現しています。

フィレンツェのピエタ(1547-55年頃)​

​所蔵:ドゥオーモ付属博物館​

ミケランジェロが自らの墓地を飾るために作ったと伝えられる彫刻。しかし大理石の質が悪いことに腹を立てたミケランジェロは、自身でこの作品にハンマーを打ち下ろし、イエスの左の手足とマリアの腕を壊したが、その後弟子の手に渡り、持ち主の変遷を経て修復が施されました。

勝利​

​所蔵:ヴェッキオ宮殿

悪徳に対して勝利する美徳を表現したとされる彫像。髭の老人はミケランジェロ本人の自刻像ともいわれ、美を生み出す能力に支配され囚われた芸術を表現しているとも考えられています。

聖家族(トンド・ドーニ)

​所蔵:ウフィツィ美術館

額縁も彼のデザインになる、完全に仕上げられたミケランジェロ唯一の板絵。身体をひねった彫像のような量感のある人物像や背景の裸体群に、本業の彫刻家としての意匠がうかがえます。

夜、昼、夕暮れ、曙​

​所蔵:メディッチ家礼拝堂新聖具室

画面左の「夜」の寓意像はとりわけ完成度の高い彫刻として知られますが、よく見ると男性の胸に女性の乳房が乗っているいることが分かり、彼が男性をモデルにしたことが推察されます。

Milano

​ロンダニーニのピエタ

​所蔵:スフォルツェスコ城

​1559年頃から死の直前まで制作されたミケランジェロの最後の作品。

About Me

イタリアの中でもヴェネツィアが大好きです。イタリアには素晴らしいものが沢山ありますが、特にルネッサンス美術と美しい建物と食事に興味があり、ローマには4回、フィレンツェには8回、そしてヴェネツィアには10回訪問しています。

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